モノクロシートスキャニング(TIFF G4/PDF)
弊社ではKIP-7170を大型モノクロシートスキャナーとしても活用しております。
弊社では幅914mm以上スキャンできる44インチContex IQ Quattro4490も新たに追加しました!大型シートローディングタイプのスキャナ−ですから、「紙図面からのスキャンによる電子データ化」には最適です。
最大解像度は1200dpi(Contex使用時)になります。
シートスルー式スキャナーならではの高生産性は素早く図面をデジタル化いたします。
図面スキャンは300ないし400dpi程度が推奨になります。
保存形式は基本的にはPDFですがTIFF G4、も対応。連番収録になります。
最大幅 |
最大1118mm幅のシート原稿対応します。
※Contex使用時
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解像度 |
最大1200dpi(光学解像度)
※Contex使用時
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連番収録とは?
001,002など番号が連続になっているものです。
例1)A-001,A-002 (意匠図の例)
例2)r4-01-01_001 (日付+連番)
大型フラットスキャナーBS-A1KIP-DSA1弊社では観音製本からの作業対応用に大型フラットベッドモノクロスキャナー「BS−A1」
「KIP-DSA1」
の2台をご用意。観音製本(見開き製本)からのスキャニングも弊社ではダイレクト作業可能です。
見開きA1図面の2つ折り製本は非破壊(切断なし)にてスキャン可能です。
最大サイズ |
見開きサイズで最大A1(841×594mm)原稿対応
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解像度 |
最大400dpi(原稿によっては書き出しできなくなります。)
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・モノクロスキャンは2値(白/黒)になります。白黒二値ではグレーなどの中間色は表現力が落ちるので、適切ではありません。
・毛筆の墨、鉛筆の濃淡で描くデッサン画などには2値モノクロスキャンに向きません。弊社ではカラースキャニング(グレースケールかフルカラー)を推奨しております。
・紙図面は紙の段階で湿度温度で伸び縮があるので、スキャナーの精度だけなく極小の誤差は発生しますが実用上問題とはなりません。
製本スキャン代金の見積について
製本からのスキャンの見積依頼が多いので、製本からのスキャニングの際、いくつかお聞きすることがございますので、専用の見積依頼書を作成いたしました。ご活用いただければ幸いです。
▶製本スキャン見積依頼書
折り込み製本からの作業
折り込み製本の場合は一部作業の場合は分解はしませんが、製本1冊分など枚数が多い場合は「製本の分解」してからスキャニング作業致します。作業終了後「再製本」してほぼ、お預かり時と同じくらいの状態に戻して返却しております。
これらの「分解・再製本作業」は「100%自社内作業」なので、外部へ持ち出しは一切ございません。これは長年の製本作成の経験がある弊社ならではの強みです。
スキャンと製本作成のお得なサービス
A2以上のサイズの大判図面原稿をスキャンする際、
「スキャニングサービスと同時に縮小A3製本を同時にご注文」
いただけますと、通常よりお得な料金にて製本作成しております。詳しくはお問合せください。
※なお、製本の文字入れはオプションです。
※製本作製にはお時間が掛かります。スキャン作業+2営業日が目安です。
※モノクロの図面スキャンのみ対象です。カラーは対象外です。
大型カラーシートスキャニング
諧調表現のためグレースケールはカラー入力になります。
※収録データ形式は基本「RGB入力」「jpg保存」または「PDF保存」になります。
RGBフルカラーグレースケール
CONTEX Quatro4490
大型シートローディングスキャナーは
CONTEX社
「IQ Quatro4490」
を使用しております。最大で44インチ(1118mm)幅の長尺カラースキャニングが可能(B0サイズ対応)。最大解像度は1200dpiになります。
データ収録フォーマットの基準はJPGになります。TIFF非圧縮データは料金が割り増しになります。
最大幅 |
最大1118mm幅のシート原稿対応します。
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解像度 |
最大1200dpi(光学解像度)
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スキャン精度 |
0.1%(メーカー値)
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大型カラーフラットベスキャナー弊社でご用意している大判平置きスキャナーは最大でA1サイズ(841×594mm)までの厚手原稿がカラースキャニング入力できます。それ以上は分割してスキャンして合成して仕上げます。
厚手原稿のスキャンなどには最適です。原稿の厚さは大丈夫ですが、あまり原稿が重たい場合はスキャナーのガラスの強度を超えると思われる場合は、作業出来ないことがございます。
最大サイズ |
手置きでA1原稿(841×594mm)対応します。
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解像度 |
最大400dpi
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スキャン精度 |
誤差1ピクセル前後(0.015% メーカー値)
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ー大型スキャニング参考例ー
・イラストスキャニング
・建築パースのスキャニング
・水墨画のスキャニング
・古地図のスキャニング
CD−ROMのレーベル印字
スキャン作業の小話(お暇な時にでも・・・)
青焼き図面はカラースキャン?
業者さんによっては「青焼き図面の図面電子化」でカラーでの作業をお勧めするところもございますが、弊社ではカラーで追記してる場合を除いては「モノクロ」での作業を推奨しております。
<カラースキャンのメリット>
1、原稿にほぼ忠実な再現性の高さ(色ついてますからね)
2.カラーの階調があるので、それなりに見える(鮮明とは限らない)
この2点だけです。
<カラースキャンのデメリット>
1、データが重たい(数MB)
2、モノクロ出力する場合処理時間が掛かる。
3、どうしてもボケ気味になる。
4、業者にカラー出力作業を頼むと出力金額があがる。
5、スキャン入力方法にもよるが、拡大すると不鮮明な場合がある。
特にデータが重たいのが一番のネックで、大きなサイズになればなった分、PCやプリンターの処理時間が思ったより時間がかかることです。
<モノクロスキャンのメリット>
1、データが軽い(数百KBクラス)
2、青焼きの下地処理を行うので、すっきりした画像になる
3、出力時の作業が早い
となります。
<モノクロスキャンデメリット>
1、カラーではないので、あとから着色がついているものは不向き
2、機材にもより、薄い線や細い線が拾いにくい場合がある(主に上面タイプ)
この程度ではないでしょうか?
一般的にはモノクロで図面スキャンするほうがメリットが多いので、弊社ではモノクロでの図面スキャニングを推奨しております。(原稿の状態にもよります。)
青焼き図面を白黒コピーしてみてなにか図面に不都合なことありましたか?
白黒のコントラストがはっきりしている分見やすいことが多いはずです。
<モノクロと同額でカラーを進めるわけは?>
これ調べてみると理由が見えてきました。それは使用器材の関係で
「モノクロだと見えないから」
です。実にわかりやすい。モノクロは二階調(白・黒)だけなので、中間(階調)がない分すっきりはっきりしますが、カラー推奨する機材はスキャナーカメラと原稿距離の関係で
「細かい文字数字・かすれた細線・薄い原稿は苦手」
なんですね。だから、見えにくいので、それを補完するため中間色の再現させるため、階調のあるカラースキャンを勧めるのです。
確かに全体に色がつくので引いて画面でみるとそれっぽく見えるのですが、カラー故のボケ感や細線が太ってしまうことには変わりません。モノクロよりはそれらしく見えるという程度。くっきり見えるとかそういったことはないですし、データを適度に拡大してご覧いただくと、どういうことかよくわかると思います・・・。
それとあまり言わないと思いますが、カメラタイプの上面フラッシュタイプスキャナーの最大の欠点は
「レンズ歪みにより誤差が大きい事」
は図面スキャンにおいて精度は見込めません。構造的にこれはどうにもなりません。またこのレンズ歪みの対応としてデジタル画像処理して角を四角にしてしまうので、サイズが小さくなってしまうのです。
これ弊社で実際にA1サイズで長辺側で計測したら1cm誤差確認してます。
※こちらは弊社にサンプルのご用意があり比較できます。
あと距離を取ってカメラ撮影してるので、細線、薄い色などは密着型スキャナーに比べ色を拾いにくく、画質的は落ちます。故にカラーを推奨するケース(諧調があるので、中間色を入れて補完)が多いのです。人間も見えにくい文字や数字を見るのに離れてをみますか?みませんよね??モノクロ(白黒)はコントラストもはっきりしますが、カラーは少々ぼやっとした画像になることがほとんどです。
そもそも距離を取って撮影してるわけなんで、スキャン作業?撮影?もあっというまです。ですが、結構ネガ要素強めなのですが、
「精度無視できてそこそこ写っていれば良い」
と考えるのであれば、選択肢に入れてもよいでしょう。その点はお客様の判断になりますが、実際弊社でこの話を実際の改修作業を行うお客様にお伺いした際の反応は、「前向きなご意見」はお聞きできなかったのを追記しておきます。
▶スキャニング考察
解像度のお話 (画質と画素数)
解像度って画質の事と思われてる方が多いと思いますが、
「数値が高いほど高画質」
のようにお考えの方も多いかと思います。弊社にお越しいただいたお客様のお話を伺いますと、そのほとんどが
「スキャン画像の再現性」
を重視していることが分かります。ご注文際に「高解像度で!」とご注文いただくことがありまして、どうやら「解像度=再現性の高さ」の図式があるようですが、「解像度は画像の滑らかさ」に影響してるので、画像を引いてみるとわからないですが、拡大した際に細かいところまでボケず綺麗に見えるという違いが解像度の違いだと思ってよいかと思います。
再現性」はまず横に置いておいて、「画像データ」としては
「ピクセルと解像度の関係」
が分からないと難しいのですが、一番大事になのは「解像度より画像サイズ」なんですよね。
1、小さい原稿は高解像度で補う(解像度の「情報量」でカバー)
2、大きな原稿は解像度が低くしても大丈夫(ピクセル数でカバー)
1と2は実はいかにデジタル化の際の画像サイズを担保するかというアプローチ方法が違うだけで、根本的には同じような意味合いなんです。
1と2を比べる場合はそのままだと分かりにくいので、「画素数」にして考えると比較しやすいかと思います。
画素数は以下の計算で算出いたします。
「画素数=縦ピクセル数×横ピクセル数」
ちなみに一般的なデジカメの写真の解像度は72dpiが多く、データサイズ(ピクセル数)がその分大きいので、画質を担保してるのです。
解像度の数値だけが高画質の条件でないのはそのためです。
では、解像度のお話に戻りますが、400dpi入力のA1スキャン画像サイズ(PC上の画像サイズ)どんなものかといいますと、「9354×13244pixcel」のサイズになりますので、
カメラと比較しやすいように画素数に換算すると
「123,884,376画素」
つまり凡そ1億2388万画素になります。
そしてデータの緻密さに関してはスキャナーのほうが断然有利であり緻密です。
また原稿サイズに対しての寸法精度はカメラでは出ません。
1億画素のデジカメもでましたが、まだまだ一般的ではありませんし、レンズによる歪み問題と寸法精度に関しては近接読み込みのスキャナーに分があると思います。
ただし、ワンパスタイプのカメラ式上面スキャナーの精度はさほどではありませんので、ご注意ください。これは上記のカメラのレンズのデメリットがそのままですから。ソフトで画像を補正してますが、「寸法精度」に関しては追い込めません。これはメーカーも認めております。「そこそこの精度で良い」のではあれば選択肢にいれて良いでしょう。
(※実はデメリットまだあるんですけど、割愛します)
<参考までにTVの4K・8Kとは>
・4Kは「3840×2160ピクセル(8,294,400画素)」です→829万画素
・8Kは「7,680×4,320ピクセル(33,177,600画素)」です→3300万画素
・弊社A1カラースキャン「13244×9354ピクセル(1233,844,376画素)」※400dpi入力時
さて、A1サイスの400dpiの画像って低品質な画質??pixel数で計算すると
123,884,376(A1スキャン400dpi)÷8,294,400(4K)=14.935・・・・(倍!)
これだけの「情報量の差」があるんです!
TVでいうと14K超えてほぼ15Kくらいあるんです!!(オカシイレベルに到達してる)
そんなに情報量があるのに更に必要ですか?実際プリンター処理能力もあるので、そこまでなくても充分綺麗にカラー出力は可能です。(A1 400dpi入力時)
スキャニングの再現性について
<白飛び・黒潰れ/蛍光や金銀などの特色は苦手>
スキャニング作業で一番難しいのは
「白飛び・黒潰れ」
「蛍光や金銀などの特色」
の再現です。もちろん出来るだけ対応するようにはいたしますが、特色系のものはどうやってもそれなりの仕上がりにしかなりません。素材の反射で発色するものはスキャナーは大の苦手です。
「白飛び・黒潰れ」に対しては、スキャン時のアプローチ次第である程度は解消されます。薄い水彩画などの作品についてはかなり作業させていただきましたので、それ相応の仕上がりは出来ると自負しております。ただし、PCも使う作業となるので、お時間を頂くことになります。まずはお気軽にご相談くださいませ。電話やメールだけでは判断付かないことも多々ございますので、できましたらご来社頂き確認してからの作業がベターです。
なお、よく言われる「色の再現性」については先に書いた「解像度」で測れるものではないので、使用機材のスペックと作業方法によって変わります。色の再現性について最終的にはセンサーの色分解性能とスキャナードライバーなどに大きく依存しておりますが、それ以外にもスキャンの取り込み方法などでも変わるので、数値だけでは判断できないところもあります。